こんにちは太田空です。
今日は「黒い登山服」についてお送りします。
黒い登山服を着ていると、ときどき他の登山者からお叱りを受けるそうです。
「そんな黒い服を着ていたら、スズメバチに刺されるぞ!」
「熊と間違われて、撃ち殺されてもいいのか!」
「遭難した時に、発見しづらくなるから止めてくれ!」
などなど。
確かに一理ある。
でも、これって本当でしょうか?
口うるさい登山者が言うほどに、危険なんでしょうか?
そこで、ちょっと考えてみました…
「黒い登山服は実際に危ないのか」を。
スズメバチは黒い登山服に攻撃するか?
スズメバチは、黒くて動くものを見ると攻撃して来る…と言います。
確かに、その通りでしょう。
でも、スズメバチが警戒するのは黒だけじゃなくて、赤や緑等の色の濃い服にも反応します。
だからといって、赤や緑がメッタ刺し!なんて事ありませんよね?
こう言ってはなんですが…刺されるときは刺されるんです。
黒だろうが、赤だろうが。
黒い服を着てるとスズメバチに刺される…って言うのは嘘じゃないけど、致命的なミスでもないと思うんです。
一番の薬は、普段からハチへの注意を怠らない事。
それなのに、他人にとやかく注意するのは考え過ぎってもんです。
ある意味、スズメバチよりも人間の口撃の方がウザい…
熊に間違われて銃で撃たれるか?
山には、時々野生の熊が出没します。
そして、その熊をハンターが狙っている。
だから、そんな所へ黒い登山服を着て登場したらバキュンと撃たれる?
実際に、ハンターをやってる人は仲間同士で相撃ちにならないように、派手な色のウエアを着ています。
そして登山者も、そうならないように派手な色の登山服を着るべし…という考え方がある。
でも、これって深い藪漕ぎをする場所の話。
普通の登山道を登っている場合は、見通しが効くので熊と人間を間違えるような事はないんです。
黒い登山服だから、クマっぽく見えるは藪の中にいる時だけ。
逆に言うと、藪系の登山者は黒い登山服では危ないかも?
それっぽい人は、明るい色の登山服と熊鈴を忘れずに。
熊鈴は、クマ除けよりも「ハンター除け」という意味で効果があります。
遭難の危険は?
黒い登山服だと、遭難した時に発見が遅れる…と言う、考えもありますよね。
これに関して、僕は遭難した経験が無いんで「そう言われれば、そうかなぁ?」なんて思ってました。
そこで、ベテラン登山者に意見を聞いてみると「は~そうなんだ…」と返って来ました。
つまり「考え過ぎじゃね?」という意味。
理屈の上では、黒よりカラフルな色の方が目立つ。
でも、実際はそこまで目立たないワケじゃない。
忍者の黒服じゃ無いんだから。
一説によると、人の装備をみていちいち説教するのは、経験の浅い登山者…という話。
ちなみに、雪山を白い登山服で登るのは、まじヤバいそうです。
自衛隊の雪中行軍が採用してるくらいですから。