こんにちは太田空です。
今日は、高尾山の死亡事故や遭難についてお送りします。
近年の御朱印ブームやミシュランの三ツ星認定を受けて、ぐんと親しみを増した高尾山。
特に標高が高いわけでもないし、人の往来ももちろん多い。
ところで、そんなお気楽な高尾山で死亡事故や遭難なんてあるんでしょうか?
ちょっと見てみましょう。
高尾山の死亡事故は?
平成19年に高尾警察署内で「山岳救助隊」が結成されたそうです 。
その理由は、高尾山での事故や怪我人などの急激な増加。
ということは…高尾山って本当は危険な山?
なんてイメージしちゃいますが、実際はどうなんでしょう。
2016年における首都圏の山岳死亡事故は34人と言われています。
そして、高尾山の場合はと言うと…幸い、死亡事故はゼロ。
(※未確認事故が1件あり)
まあ、高尾山は標高600メートル足らずの低い山。
そもそも、命の危険を脅かすような山ではありません。
でも、登山者の数は半端なく多いですから、その中から誰か死亡者が出てもおかしくありません。
運の悪い人は、砂場で転んでも死にます。
難易度の低い山でも死者が出るのは事実。
これはしっかり踏まえておきましょう。
口の悪い人はこういます。
「ハイレベルな山にはハイレベルな登山者が登る。
低レベルな山には低レベルな登山者が登る。
事故や怪我が発生するのは、山の高さが決めるものではない」
一瞬「偉そうなこと言うんじゃねえよ」と思ったんですが、一理ある意見かもしれませんね。
遭難や滑落する人は誰?
森林公園かレジャーパークの様なイメージのある高尾山。
高尾山は、実際に楽しくて安全な山なんですが、それでも遭難する人はいるんです。
一番多いのは迷子。(大人も含む)
次に、転倒や滑落。
その次に、急病や疲労など。
一応、落石とか雪崩で遭難する人もいますよ~
でも、そういうちゃんとした遭難は全体の1%以下。
全体としては、登山者の不注意的な遭難が多いようです。
「ハイヒールで登山したら足をくじいちゃった」とか「地図を持たずに入山して迷子になった」など。
面白いところでは「疲れて動けなくなっちゃったから助けてください」なんて理由で救援を要請する人もいるそうです。
ちなみに、救援要請の理由の一つに「野生動物襲撃」 ていうのがあります!
件数的には少ないんですが、全くないと言えば嘘になる。
やっぱり、高尾山はなんですね~
野犬なのか熊なのか、具体的にはわからないんですが…
救助を要請する人の特徴とは?
高尾山は危険度の低い山なので、気をつけて登山すれば遭難をするような事はめったに起こりません。
それでも、たびたび救急車が高尾山の山道に登場するのは、登山者の数が圧倒的に多いから。
ていうか、普段登山しない人が高尾山に挑戦して登山者の数が爆発的に増えたから。
要するに、山をなめてる人がいっぱいいるということですね。(もちろん全員ではありません)
ハイヒールで山を登ろうとしたり、 地図を持たずに高尾山に突入したり、 知らないコースを興味本位で歩いてみたり。
そして「迷子になりました」とか「足が痛くて動けません」と言って警察や消防署に連絡をする人がいっぱいいるんです。
自爆型遭難です。
あと、遭難の統計を取ってみて面白いことがわかりました。
それは、遭難が朝9時と午後2時の時刻に集中して多発するという事。
そして、その原因というのが「食事の後に眠くなるから」ではないかと推測されています。
ご飯を食べた後に、血液が胃腸の方に持っていかれるので頭がぼーっとして集中力が散漫になる…
で、その結果道を間違えたり、足を踏み外したりする。
まさか、そんなことが遭難の原因になるとは誰も思いつきませんよね?