こんにちは太田空です。
今日は「スタッドレスタイヤの空気圧」についてお送りします。
スタッドレスタイヤの空気圧って、どのくらいが良いのでしょう?
「低い方がグリップする」という人もいれば「 高い方が滑らないんだよね」なんていう人もいます。
これではどっちが良いのか、さっぱり分からない?!
そこで今回は、スタッドレスタイヤの空気圧の特徴について、考えてみたいと思います。
高いのも低いのも、一長一短なんですね・・・
スタッドレスタイヤの空気圧は低い方が良い?
「雪道を走行するときは、タイヤの空気圧を下げた方が良い」って、聞いたことありませんか?
これは、空気圧を下げるタイヤと地面の密着する面積が増える…という考えによるもの。
確かに、カッツンカッツンに空気の入ったゴムボールより、空気圧のゆるいふにゃふにゃしたゴムボールの方が掴みやすいですよね。
だから、雪道を走行するときは、タイヤの空気圧が低い方が良い…と言う理屈。
一方で「スタッドレスタイヤは、空気圧の高い方がグリップする」という説もあります。
こちらは、空気圧が高いとタイヤが強く地面に押し付けられるので 食いつきが良い…とする考え。
イメージ的には、窓ガラスにこびりついた汚れを拭き取る場合、雑巾を固くつまんでゴシゴシこするような感じかな?
手のひらを使って一生懸命拭いても、接地面が広いと力が分散しちゃいますからね。
そして、これらの理屈は、スタッドレスタイヤで運転する時にも当てはまる。
でも、空気圧の高い低いを活かそうと思ったら、雪上路面の状況によって使い分ける必要があります。
例えば…雪の柔らかいところを走行する場合は、空気圧は低め。
アイスバーンみたいに凍結した路面では、空気圧は高めに設定すると良いんです。
だけどそれって、面倒くさくないですか?
雪道路状況は、車を走らせているとコロコロ変わりますよね。
雪がふかふかしているところもあれば、カチカチに凍ってるところもあるワケだし。
いちいち路面状況を見て、空気圧の調整なんかしてられません・・・
普通の空気圧と比べてどのくらい違うのか?
スタッドレスタイヤの空気圧を調整すると、それぞれの特性に応じてグリップ力が変化する。
ただ、空気圧を上げ下げしたところで、 格段にグリップ力が上がる…という程ではないのです。
実際に、高いのと低いのを比べれば 食いつく感じは多少変化します。
でも、ちょっと違うかな?くらいの感じ。
また、タイヤの空気圧を調整すると言っても限度がありますよね。
空気圧を下げ過ぎるとタイヤがバーストする危険もあるし、いくらパンパンに空気を入れても、乗用車のタイヤなど3キロくらいが限度。
いずれにしても、普通の空気圧とあまりかけ離れた数値で運転するワケにはいきません。
タイヤの空気圧って、あまり極端に変えることはできないんです。
一番バランスが良いのは普通の空気圧
そもそも、スタッドレスタイヤは通常の空気圧の範囲で、一番効果が発揮できるように設計されています。
だから、一番良いのは普通の空気圧にすること。(2.2キロくらい?バス、トラックは別)
別の言い方をすれば、若干の空気圧の高い低いは想定しながら、その範囲内では普通の空気圧と同じようにグリップ力が出るようにできている。
ということは・・・ 雪上でのグリップを気にして、タイヤの空気圧を少し上げ下げしたところで、あまり意味がないかも?
だったら、普通の空気圧にしましょうよ。
その方が、燃費性能とか車の乗り心地も良いですから。
スタックしたらどうしよう?
もしかして、スタッドレスタイヤの空気圧を気にする人は、最悪の場合を想定しているのかも?
少しでもスタッドレスタイヤのグリップを稼ぎたい…そのためには、タイヤの空気圧を変えることが有効かもしれない?って。
雪深い山道でスタックしたらどうしよう…とか、つるつるの凍結路面を登ったり下ったりしなきゃいけない…とか。
でも、そんな場合は空気圧じゃなくて、タイヤチェーンを巻いた方が良いですね(*’▽’)
ま、そう言ってしまえば身も蓋もないんですが。
そこで、タイヤチェーンを巻かずにスタッドレスタイヤのグリップ力を上げたいなら・・・
スプレー式タイヤチェーンが良いと思います。
オートバックスとかアマゾンでも気軽に買えるし。(2500円くらいかな?)
「SNOW Grip 雪道deスプレー」とか「 田中将軍堂・いざという時にスプレーチェーン」等、いろんな種類がありますよ~
タイヤの空気圧を変えてグリップ力を稼ぐより、こっちの方がまだマシだと思うんですね。
過信は禁物ですが…